江戸時代に異彩を放つ独創的思想家——安藤昌益
支配者が労働者から搾取し、飢餓や争乱に満ちた階級社会〈法世〉を批判し、農業従事を基礎とした平等な社会〈自然世〉への回帰を促し、マルクスにも先駆けた社会主義者と評された異色の医師・思想家——安藤昌益。彼の「自然」を基軸としたきわめて先駆的思索は、今日しばしば謳われるエコロジー思想、動物愛護思想、平和主義思想などにも連なり、現代社会を生きる私たちにとってもなお重要な示唆に富んでいる。昌益の著作および貴重な史資料を深く追究し、学際的に拡がる昌益思想の今日的意義を描いた一冊。
タイトル | 安藤昌益 |
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サブタイトル | 社会学者からみた昌益論 |
刊行日 | 2023年8月 |
著者 | 橋本和孝 |
定価 | ¥2750(本体¥2500+税) |
ISBN | 978-4-7989-1861-7 |
Cコード | 3036 |
ページ数 | 208 |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
はしがき
第1章 安藤昌益とその著作
第2章 安藤昌益の歴史社会学的接近
第3章 直耕―互性、都市、正人
第4章 道と儒学について
第5章 平和思想の先駆者
第6章 安藤昌益の動物論―動物愛護思想の先駆者
第7章 転真敬会祭文と昌益の二井田帰村
引用・参考文献/あとがき/事項索引/人名索引
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