大学のあるべき姿を目指して――。
「選択と集中」に基づいた資金配分など、即時的な科学技術イノベーションを重点化した国家主導の大学政策によって、地に足ついた基礎研究やリベラルアーツ教育がないがしろにされている。これは、教員の自由で創造的な研究機会、そして学生の柔軟で多様な学習機会を阻害し、結果的にわが国の「知」を凋落に導いてすらいる――。本書は、日本の大学の現在地と未来への見取り図を眺望し、特に学士課程におけるリベラルアーツ教育の重要性を改めて唱え、わが国の大学政策の在り方に再考を迫った緊急提言の書!
タイトル | 日本の大学の知図 |
---|---|
サブタイトル | 大学再生の思想 |
刊行日 | 2024年5月 |
著者 | 絹川正吉著 |
定価 | ¥4180(本体¥3800+税) |
ISBN | 978-4-7989-1865-5 |
Cコード | c3037 |
ページ数 | 336 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はじめに
Ⅰ章 日本の学術政策の動向
Ⅱ章 大学教育政策の動向
Ⅲ章 科学と技術
Ⅳ章 総合知と全体知
Ⅴ章 科学とキリスト教
Ⅵ章 キリスト教大学の可能性
Ⅶ章 問われる大学
付録 断想「大学教育研究センター」
初出一覧/あとがき
関連書籍