屈辱を与える者と受ける者――国際関係を基底する「蔑み」の論理とは何か。
西洋諸国は、帝国主義的な植民地獲得競争の下で、各地の社会や文化を蹂躙し破壊してきた。当時いくつもの屈辱を受けてきたアジアやアフリカ、中東の国々の憎しみの感情が、様々なかたちで今日の国際情勢に表出している。そして、西洋諸国による「蔑み」は今なお続いてもいる――。数多の歴史的事象から、国際社会にはびこる「蔑み」という重大な病理を喝破した現代フランスを代表する知の巨人の名著、待望の邦訳!
タイトル | 蔑まれし者たちの時代 |
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サブタイトル | 現代国際関係の病理 |
刊行日 | 2024年2月 |
著者 | ベルトランド・バディ 著/福富満久 翻訳 |
定価 | ¥2640(本体¥2400+税) |
ISBN | 978-4-7989-1884-6 |
Cコード | 3031 |
ページ数 | 232 |
判型 | A5 |
製本 | 並製 |
日本版への序文
新版の序文
序 論
第1部 国際関係史における屈辱または新たな社会病理の発見
第1章 共同生活の罠
第2章 蔑みまたは無秩序な権力
第3章 屈辱の種類とその外交
第2部 屈辱によって潤される国際システム
第4章 構成的不平等: 植民地時代の過去
第5章 構造化された不平等:エリートの外側にいること
第6章 機能的不平等:ガバナンスの外にあること
第3部 屈辱の危険な影響:反システム側に?
第7章 社会の仲介者としての役割
第8章 反システム外交?
第9章 制御されない暴力
結 論
原 注
訳者解説
事項索引/人名索引
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