「GIGAスクール構想は、何に寄与し、どこがまだ不十分なのかについて、今求められる『公正で質の高い教育』を実現する観点から丁重に検討した、データ駆動型の教育政策研究の報告である。」
東北大学大学院情報科学研究科教授 堀田達也氏推薦!
ICT活用の全国調査等から見えてきた、児童生徒みんなを公正に引き上げる課題と方法!
2019年発表のGIGAスクール構想によって、高速大容量ネットワーク整備や1人1台の学習用端末配布が国レベルで進められ、ICTを用いた教育が全国的に普及した。しかし、ただ端末などを形式的に配置導入するだけでは「宝の持ち腐れ」になりかねず、現時点での導入状況や活用実態について様々な検証が必要だろう。ICTの導入状況や活用実態について質的・量的双方の全国調査等からアプローチした本書は、自治体や学校ごとの社会経済的要因による差異を浮かび上がらせるとともに、国・教育委員会・学校、そして教員、児童生徒に至るまで連なる体系的かつ俯瞰した観点からICT活用のわざを提言する。今日の教育現場を知り携わるすべての人々必読の一冊。
タイトル | 公正で質の高い教育に向けたICT 活用 |
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刊行日 | 2024年4月 |
著者 | 卯月由佳・露口健司・藤原文雄編著 |
定価 | ¥2970(本体¥2700+税) |
ISBN | 978-4-7989-1890-7 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 256 |
判型 | A5 |
製本 | 並製 |
はじめに
序章 公正で質の高い教育の実現に向けて
第1 部 国と教育委員会と学校の役割
第1 章 どのような市区町村や学校がICTの教育活用に積極的か?
第2 章 市区町村の社会経済的背景がもたらすICT の教育活用への制約
第3 章 学習指導におけるICT 活用の現状と展望
第4 章 ICT の教育活用におけるキーパーソンの役割と組織的取り組み
第5 章 ICT 支援員の配置状況と授業づくり支援の効果
第2 部 教員と児童生徒の現状と可能性
第6 章 どのような教員が授業場面等でICT を積極的に活用しているのか?
第7 章 1 人1 台端末配備が教員の時間確保に及ぼす影響第8 章 ICT の教育活用により時間確保が進んだのはどのような教員か
第9 章 児童生徒の学習におけるICT 活用は学習エンゲージメントと批判的思考態度を促すのか?
第10 章 1 人1台端末配備が児童生徒の希望形成に及ぼす影響
第11章 社会経済的に不利な家庭に育つ子どもたちの困難
第12章 困難を抱える子どもの学びへの参加を促す ICT 活用
終章 公正で質の高い教育の実現に向けたICT 活用の促進条件
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