自律的に生きる「個」を育てるデンマークの多様性教育の実態に迫る!
昨今の日本に漂う成長無き閉塞感を打開すべく、教育現場では「主体性」「協働性」と並び第3 の学力要素として「ダイバーシティ(多様性)」が叫ばれるようになった。しかし子供らが持つ個性・多様性を学校教育で均質化し、学力テストの結果が学校での序列化を招く我が国の教育でそれを浸透させることは難しい。本書では、日本と同様に国際学力調査PISAショックを受けた北欧デンマークの「多様性を認め育てる教育」、すなわち他者とのコミュニケーションを通じて自らの考えを深め、単一解答にとどまらない複合的な課題に取り組む能力に着目。北欧デンマークが子どもたちの多様な生き方を可能にする学力との評価方法を緻密な現地調査から明らかにした新進気鋭の良作。
タイトル | デンマークの多様性教育 |
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刊行日 | 2024年4月 |
著者 | 市川桂著 |
定価 | ¥3520(本体¥3200+税) |
ISBN | 978-4-7989-1906-5 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 192 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はしがき
デンマークの教育 (福田誠治)
第1 章 本研究の課題と独創性
第2 章 デンマークの教育制度
第3 章 英語の試験における学力観と評価観―義務教育修了試験における口頭試験を中心に
第4 章 数学の試験における学力観と評価観―義務教育修了試験における口頭試験を中心に
第5 章 デンマークの教員養成課程―どのように評価者を育てるか
第6 章 デンマーク旧植民地のグリーンランドにおける学力観と評価観
終章
補論 デンマークにおける学習評価の特徴
参考引用文献/あとがき/事項索引/人名索引
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