心か、身か――体育教育をめぐるカリキュラム論の展開を辿る!
国際学力ランキングやSTEM教育への注目が取り沙汰されるようになっている昨今、体育教育は不要論が常に取り巻き、その教育的意義が問われているといえよう。本書は、1950年代以降のアメリカで乱立した様々な体育カリキュラム論を丁寧に整理し、そこでの葛藤とその後の展開過程を辿る。危機に立つ体育教育の現代的意義を再考するにあたっても重要な示唆に富んだ挑戦的研究の書!
タイトル | アメリカの体育カリキュラム設計論 |
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サブタイトル | その成立と展開 |
刊行日 | 2024年8月 |
著者 | 徳島祐彌 |
定価 | ¥3740(本体¥3400+税) |
ISBN | 978-4-7989-1913-3 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 320 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
1991年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。
2023年より兵庫教育大学大学院学校教育研究科教育実践高度化専攻講師。専攻は教育方法学(教育評価、体育科教育)。
〈主な著作〉
「スポーツ教育の視点から考える体育」髙橋徹編『体育原理(みらいスポーツライブラリー)』みらい、2024年。
「『本質的な問い』とは何か:その問いは本質的か」「パフォーマンス課題とルーブリック:『逆向き設計』の第2段階へ」奥村好美・西岡加名恵編著『「逆向き設計」実践ガイドブック:『理解をもたらすカリキュラム設計』を読む・活かす・共有する』日本標準、2020年。
「体育・保健体育科」西岡加名恵・石井英真編著『教科の「深い学び」を実現するパフォーマンス評価:「見方・考え方」をどう育てるか』日本標準、2019年。
「体育:『知識・技能』と『思考・判断・表現』を共に育てるルーブリックの活用へ」石井英真・西岡加名恵・田中耕治編著『小学校新指導要録改訂のポイント:新3観点による資質・能力の評価がわかる!』日本標準、2019年。
「体育科アクティブ・ラーニング:パフォーマンス課題を活用した授業&評価モデル」西岡加名恵編著『「資質・能力」を育てるパフォーマンス評価:アクティブ・ラーニングをどう充実させるか』明治図書出版、2016年。
はしがき
序 章
第1章 フィットネス教育カリキュラムの成立・展開過程:コービンの所論を中心に
第2章 身体活動を通した個人的・社会的な発達を重視する系譜の成立・展開過程:冒険教育カリキュラムを中心に
第3章 運動教育カリキュラムの成立・展開過程
第4章 スポーツ教育カリキュラムの成立・展開過程
第5章 包括的な体育カリキュラム論を構築する試み
終 章
参考文献/あとがき/事項索引/人名索引