時代を経ても変わらない、日本人心理の真髄を求めて――
近代以降、科学技術の発展やグローバリゼーション、人口動態の変化、自然・人為災害、国内外の政治情勢などによって私たちの生活は大きく様変わりしてきた。
政治意識の変化、市民社会の変化、労働環境の変化、大衆文化・娯楽の変化——社会学は、こうした時代の変化への対応を常に求められてきたがゆえに、われわれ「日本人」が共通して有する社会心理の、根幹にあるものを見失い彷徨っている現状にあるのかもしれない。
時代の趨勢の中でも確固として揺るがぬ「日本人」の本質を眼差した珠玉の論集パート1!
シリーズ | 副田義也社会学作品集 第XIII巻 |
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タイトル | 日本人の社会心理 1 |
刊行日 | 2024年11月 |
著者 | 副田義也著 |
定価 | ¥8140(本体¥7400+税) |
ISBN | 978-4-7989-1914-0 |
Cコード | 3336 |
ページ数 | 528 |
判型 | 四六 |
製本 | 上製 |
副田義也社会学作品集 刊行にあたって
Ⅰ 政治と市民社会
大葬をめぐる社会心理
東日本大震災と政治家たち
社会主義とイメージ—ペレストロイカの社会心理
方法としての市民社会―個人的回想
Ⅱ 都市と労働
都市の社会心理
労働者の意識
現代日本における社会的性格―その現状分析と仮説的考察
脱サラリーマンの意識と背景
脱企業時代の人間類型―昇進困難から内部告発まで
空間の思想―『日本沈没』の社会心理
Ⅲ 遊びと情報
遊びの社会学―ニュージェネレーション研究
歌謡における地理的移動・試論―「津軽海峡冬景色」
歌謡は民衆の自画像である
親しさの社会心理学
現代における「話題性」の研究―覆われた社会意識の構造を探る
なぜ酒を飲むのか―余暇論が見落としたもの
ゴルフとゲートボール考―老年期の遊び
なぜ日本は世界一のゴルフ大国になったか
戦後民主主義、万歳―あるいは、われらの時代のムード
青年期における占いの流行
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