もはや語り尽くされた流行語「グローバル化」を今、再考する!
1990年代以降に広がったヒト・モノ・情報が脱領域的に移動する「グローバル化」時代の趨勢の中で、わが国は何を受容し、何に抗したか?経済・労働・エスニシティ・教育・科学技術・スポーツ・政治・ジェンダー・社会運動・環境・都市・災害・福祉・日本語教育・文化――否応なく「グローバル化」の波にさらされた諸領域におけるその具体的影響およびその後に顕在化した様々な事象を浮かび上がらせた〈グローバル・スタディーズ〉叢書第4巻!
シリーズ | 〈グローバル・スタディーズ〉叢書 |
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タイトル | グローバル化と日本 |
刊行日 | 2024年11月 |
著者 | 内海博文編著 |
定価 | ¥5280(本体¥4800+税) |
ISBN | 978-4-7989-1920-1 |
Cコード | 3036 |
ページ数 | 452 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
内海博文(うつみ ひろふみ)(編集)
ヴェネツィア・カフォスカリ大学アジア・北アフリカ研究科准教授、博士(人間科学)
専門:社会学
[単著]『文明化と暴力:エリアス社会理論の研究』東信堂、2014 年。
[共著]The Nuclear Age in Popular Media: A Transnational History, 1945-1965, Palgrave MacMillan、2012 年。『社会学の力:最重要概念・命題集』有斐閣、2017 年。『変化を生きながら変化を創る:新しい社会変動論への試み』法律文化社、2018 年。『DIY(自分でやる)社会学』法律文化社、2020 年。『いまを生きるための社会学』丸善、2020 年。Prophets of Computing: Visions of Society Transformed by Computing, ACM publishers, 2022 年。
[編著]『現代社会を学ぶ:社会の再想像=再創造のために』ミネルヴァ書房、2014 年。
[監訳書]『 キーコンセプト社会学』ミネルヴァ書房、2021年
叢書のねらいと構成(内海博文)
序論 グローバル化と日本(内海博文)
1【経済】経済のグローバル化と労働分配率の関係(町北朋洋)
2【労働】日本におけるグローバル化と労働(小熊英二)
3【エスニシティ】グローバルな人の移動と国民国家の再編:「脱」なき「再国民国家化」としての日本(髙谷幸)
4【教育】グローバル人材の育成をめぐる奇妙な関係(吉田文)
5【科学技術】開放か鎖国か(榎木英介)
6【スポーツ】サッカー、最初にして唯一のグローバルな競技(柏原全孝)
7【政治】日本政治の「失われた30年」(大山礼子)
8【ジェンダー】グローバル社会のなかの象徴天皇制(堀江有里)
9【社会運動】グローバル化と社会運動(濱西栄司)
10【環境】ジュゴンを待ちながら(比嘉理麻)
11【都市】グローバル化と都市(饗庭伸)
12【災害】災害研究と「災禍の儀礼」研究(福田雄)
13【福祉】形式合理性と実質平等性の宥和と相剋(竹端寛)
14【日本語教育】複数言語環境で育つ子どもへの日本語教育(米澤千昌)
15【文化】神の子どもはみな踊る:ダンスミュージックの越境(清水学)