震災・原発事故をめぐる市井の人々の経験と記憶を継承する
「支配的な語り」に居場所を与えられない、草の根の経験と記憶をどう伝えていくか? 福島第一原発事故を二度と繰り返すべきでない過ちとして、後世に伝えなくてはならない――そうした思いから民間で設立された「オルタナ伝承館」、そして震災・原発事故の「語り部」たちの活動を紹介! 現地を訪れるのにも役立つガイドブック。
タイトル | 福島「オルタナ伝承館」ガイド |
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刊行日 | 2024年9月 |
著者 | 除本理史・河北新報社編著 |
定価 | ¥990(本体¥900+税) |
ISBN | 978-4-7989-1924-9 |
Cコード | 3036 |
ページ数 | 72 |
判型 | A5 |
製本 | 並製 |
除本理史(よけもと まさふみ)(編著)
大阪公立大学 大学院経営学研究科 教授、日本環境会議(JEC)副理事長、公害資料館ネットワーク副代表幹事
主著:Environmental pollution and community rebuilding in modern Japan(共編、Springer、2023年)、『公害の経験を未来につなぐ―教育・フォーラム・アーカイブズを通した公害資料館の挑戦』(共編、ナカニシヤ出版、2023年)、『「地域の価値」をつくる―倉敷・水島の公害から環境再生へ』(共編著、東信堂、2022年)、『きみのまちに未来はあるか?―「根っこ」から地域をつくる』(共著、岩波ジュニア新書、2020年)、『公害から福島を考える―地域の再生をめざして』(単著、岩波書店、2016年)など。
河北新報社(かほくしんぽうしゃ)(編著)
宮城県仙台市に本社がある日本の新聞社。「東北振興」「不羈独立」を社是とし、1897年に東北地方のブロック紙『河北新報』を創刊。題号には東北が明治維新後に「白河以北一山百文」と軽視されたことへの反発と、言論による東北発展への志を込めている。2 支社(東京、大阪)のほか、東北6 県に8 総局(石巻、気仙沼、大崎、青森、盛岡、秋田、山形、福島)、23 支局(塩釡、白石、角田、多賀城、岩沼、登米、栗原、大河原、亘理、富谷、加美、小牛田、南三陸分室、一関、宮古、大船渡、北上、横手、酒田、会津若松、いわき、郡山、南相馬)を置く。
はしがき
Ⅰ ようこそ「オルタナ伝承館」へ!
1 「オルタナ伝承館」ってなに?
2 Focus ① 南相馬市小高区:おれたちの伝承館
3 Focus ② 楢葉町:伝言館
4 Focus ③ いわき市湯本:原子力災害考証館furusato
コラム 不安癒やす「保養」伝える:いわきの旅館に資料室開設
5 「オルタナ伝承館」訪問記:ダークツーリズムとホープツーリズムの補完関係
Ⅱ 「語り部」さんたちにも注目!
1 福島県における「語り部」活動の広がり
2 Focus ① 大熊町:大熊未来塾 代表・木村紀夫さん
3 Focus ② 富岡町:富岡町3・11 を語る会 代表・青木淑子さん
4 Focus ③ いわき市:いわき語り部の会 幹事・小野陽洋さん
あとがき