中世から近代への扉を開いた先駆者イギリス――その道程を辿った比類なき大著!
初期近代の精髄を問う、産業社会学の重鎮による多くの古典を踏まえたノルマンの征服から7世紀にわたるイングランド中近世史の書き下ろし。
封建制、農奴制、ローマ教皇主義からなる中世レジームのうち、黒死病を契機とする農奴制の崩壊、集権的封建制と制限君主制の確執を描写し、近世主権国家形成の足跡を追う。
タイトル | 近世イギリスの誕生【上巻】 |
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刊行日 | 2024年9月 |
著者 | 稲上毅著 |
定価 | ¥10450(¥9500+税) |
ISBN | 978-4-7989-1928-7 |
Cコード | 3030 |
ページ数 | 736 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
稲上 毅(いながみ たけし)
1944 年東京都生まれ。東京大学名誉教授。博士(社会学)。単著に『労使関係の社会学』(東京大学出版会、1981 年)、『現代英国労働事情』(東京大学出版会、1990 年)、『現代英国経営事情』(日本労働研究機構[現労働政策研究・研修機構]、1997 年)、『企業グループ経営と出向転籍慣行』(東京大学出版会、2003 年)、『ポスター工業化と企業社会』(ミネルヴァ書房、2005 年)、『ヴェブレンとその時代』(新曜社、2013 年)など。共著に『ネオ・コーポラティズムの国際比較』(日本労働研究機構、1994 年)、The New Community
Firm( with D. Hugh Whittaker, Cambridge University Press, 2005)、編著に『現代日本のコーポレート・ガバナンス』(東洋経済新報社、2000 年)、『労働CSR』(NTT 出版、2007 年)のほか共訳、編著多数。
はじめに─本書のテーマと中世レジームについて
第1章 複合国家と集権的封建制─制限君主制の生成
第2章 黒死病と農奴制の崩壊
第3章 中世プロテスタンティズムの盛衰
第4章 複合国家の解体と王権強化
第5章 テューダー朝前期の宗教改革
第6章 宗教改革の振り子
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