中世から近代への扉を開いた先駆者イギリスーその道程を辿った比類なき大著!
スチュアート朝の国王チャールズ1世の処刑、それに続くピューリタン革命の政治史的「失敗」の原因を探り、王政復古後の科学革命と「資本主義の精神」の生成プロセスを辿る。ウェーバーやマートンの古典的命題の経験的妥当性を問い、近代の核心が思想信条・言論出版・結社集会の自由にあることを浮き彫りにする。
タイトル | 近世イギリスの誕生【下巻】 |
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刊行日 | 2024年9月 |
著者 | 稲上毅著 |
定価 | ¥8250(¥7500+税) |
ISBN | 978-4-7989-1929-4 |
Cコード | 3030 |
ページ数 | 640 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
稲上 毅(イナガミ タケシ)
1944 年東京都生まれ。東京大学名誉教授。博士(社会学)。単著に『労使関係の社会学』(東京大学出版会、1981 年)、『現代英国労働事情』(東京大学出版会、1990 年)、『現代英国経営事情』(日本労働研究機構[現労働政策研究・研修機構]、1997 年)、『企業グループ経営と出向転籍慣行』(東京大学出版会、2003 年)、『ポスター工業化と企業社会』(ミネルヴァ書房、2005 年)、『ヴェブレンとその時代』(新曜社、2013 年)など。共著に『ネオ・コーポラティズムの国際比較』(日本労働研究機構、1994 年)、The New Community Firm( with D. Hugh Whittaker, Cambridge University Press, 2005)、編著に『現代日本のコーポレート・ガバナンス』(東洋経済新報社、2000 年)、『労働CSR』(NTT 出版、2007 年)のほか共訳、編著多数。
第7章 大内戦から共和制・護国卿時代、そして王政復古へ─宗教戦争・軍事独裁・宗教的寛容
第8章 イングランド啓蒙・科学革命・経済発展
結論と示唆
附 論─ウェーバー命題について
引用文献一覧/あとがき/王朝系統図/人名索引・事項索引
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