ナショナル、ローカル、リリジョナル――多文化国家インドネシアにおける法体系のダイナミズム!
2億8千万の人口を擁し、群島国家かつ多民族・多宗教国家である東南アジアの大国インドネシア。そこでは、一つの国民国家として取りまとめる国家法のみならず、慣習法やイスラーム法などの規範が機能し、地域社会を取り巻く複雑な法体系が形成されている。本書は、少年非行をめぐる諸問題を切り口とし、国家法(フクム)・慣習法(アダット)・イスラーム法(シャリーア)という多元的な法体系を丁寧に解きほぐしつつ、複雑な法的問題の実態と彼らの更生支援に教育が果たす機能を余すことなく描いた挑戦的研究の書!
タイトル | インドネシアの少年非行と教育 |
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サブタイトル | 国家・慣習・宗教からのアプローチ |
刊行日 | 2025年03月04日 |
著者 | 神内陽子 著 |
定価 | ¥9790(本体¥8900+税) |
ISBN | 978-4-7989-1953-9 |
Cコード | 3037 |
判型 | A5 |
製本 | 並製 |
はしがき
序 章 研究の課題と方法
第Ⅰ部 少年非行と国家―フクムからのアプローチ
第1章 インドネシアにおける少年司法の歴史的展開
第2章 少年刑事司法制度法下の少年司法―修復的司法の導入
第3章 少年刑事司法制度法下の少年処遇の実態(1)
第4章 少年刑事司法制度法下の少年処遇の実態(2)
第Ⅱ部 少年非行と慣習・宗教―アダットおよびイスラームからのアプローチ
第5章 ムシャワラを通じた問題解決と更生支援
第6章 タレカットのプサントレンにおける更生支援
第Ⅲ部 非行・更生・教育をめぐる意味の展開―少年たちの語りから
第7章 少年たちの語りとその解釈
終 章
参考文献・資料等一覧/巻末資料/あとがき
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