「英語プログラム」の意図せぬ展開―自立性と共同体意識をもたらす
非英語圏の高等教育国際化によって増加する「英語プログラム」は、多様な国からの留学生移動に変容をもたらした。本書は、歴史的に国家の言語での「同化型」留学を基本としていた日本と韓国の「英語プログラム」の全容調査とインタビューを通し、留学概念に転換を迫る。個人や大学や国家の思惑を越え、西洋英語圏高等教育への新しい従属性という課題と同時に、多文化理解や欧米から自立した共同体意識の醸成など、留学移動がもたらす従来とは異なる成果に注目、検証した労作。
タイトル | 東アジアにおける留学生移動のパラダイム転換 |
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サブタイトル | 大学国際化と「英語プログラム」の日韓比較 |
刊行日 | 2016年02月28日 |
著者 | 嶋内佐絵 |
定価 | ¥3960(本体¥3,600+税) |
ISBN | 978-4-7989-1342-1 |
Cコード | 3037 |
ページ数 | 312 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序 章 英語「で」まなぶ高等教育プログラムへの視点
第一部 高等教育の国際化と「英語プログラム」
第1章 東アジア地域の高等教育と言語
第2章 日韓における「英語プログラム」の発展と様相
第3章 「英語プログラム」分析のための批判的視座
第二部 「英語プログラム」がもたらす留学生移動と国際化のパラダイムシフト
第4章 日韓「英語プログラム」の形態分析と類型化モデル
第5章 日韓旗艦大学の「英語プログラム」におけるケーススタディ
終 章 おわりに
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