ラテンアメリカで異彩を放つペルー民衆教育の実像!
1970 年代、多くのラテンアメリカ軍事政権が左派勢力を弾圧する一方、ペルーでは左翼系思想・運動を一部許容した結果、様々な不満を抱えた貧困層たちによる社会運動が活発化した。中でも民衆教育運動は、80 年代の民主化や学校教育制度との邂逅などの変動を経ながらも時代ごとの社会公正を常に求め、活動してきたという点で、今日のペルーを形づくってきたと言える。抑圧の中から誕生した民衆による教育運動の展開および同時代の社会との関係性を多角的視野から分析した本書はまさに、比較教育学研究の真髄である。
タイトル | ペルーの民衆教育 |
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サブタイトル | 「社会を変える」教育の変容と学校での受容 |
刊行日 | 2018年3月15日 |
著者 | 工藤瞳 |
定価 | ¥3520(本体¥3200+税) |
ISBN | 9784798914787 |
Cコード | C3037 |
ページ数 | 216 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
はしがき
序章
第1章 ラテンアメリカにおける民衆教育の形成
第2章 1990 年代以降のラテンアメリカ民衆教育のパラダイム- CEAAL を中心に-
第3章 ペルーにおける民衆教育と教育政策、市民社会
第4章 ペルーの共同体教育政策から見る民衆教育の限界
第5章 ペルーの働く子どもの運動マントックと民衆教育
第6章 ペルーでのカトリック系国際NGO民衆教育の限界
終章 民衆教育の現代的意味
引用文献
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