20世紀の人間が開発した科学技術は、人間の時間と空間に大きな影響をもたらした一方で大気・海洋汚染、食品公害、パンデミック、原発事故による放射線災害など人間環境と生命に危機的ダメージを与えた。このことは科学技術による自然環境と人間生命との共生をいかに進め災害から人命を守るかという問題を突き付けている。本書の執筆者は国土、病、森林、地域、土壌、都市、街、医療など環境と生命の現場で問題解決の合意形成にあたってきた。本書はその経験を生かした博士論文を基にまとめたものであり、鮮やかな問題解決に関係者は大きな示唆を得られるだろう。
タイトル | 環境と生命の合意形成マネジメント |
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刊行日 | 2017年3月11日 |
著者 | 桑子敏雄 |
定価 | ¥3520(本体¥3200+税) |
ISBN | 978-4-7989-1419-0 |
Cコード | C3030 |
ページ数 | 360 |
判型 | A5 |
製本 | 上製 |
序章 近代ソフィアから次代フロネーシスへ
第Ⅰ部 空間と身体の価値構造
第1 章 国土管理の基層
第2 章 〈病〉の発生と価値マネジメント
第Ⅱ部 コモンズ空間の保全と再生
第3 章 森林管理と合意形成
第4 章 地域環境ガバナンスの実践
第Ⅲ部 環境問題のコンセプト戦略
第5 章 自然再生と「ランドケア」
第6 章 「ふるさと感の共有」と都市環境の再生
第7 章 個人と企業を繋ぐ環境戦略と「どんぐり効果」
第Ⅳ部 次世代フロネーシスの展開
第8 章 地域イノベーションを生み出す合意形成
第9 章 医療現場の倫理リスクと合意形成教育
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