【書評】岩田年浩著『学長奮闘記』

【書評】岩田年浩著『学長奮闘記

全私学新聞 平成30年3月3日 第4面より

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「負けそうになる、あきらめたくなる、時にはグレたくなる。若者を取り巻く状況は誠に厳しいものがある。どうすれば、教員として彼らを支えることが出来るのだろう。本書はそれに対する何かのヒントや参考になればと思い書き上げたもの」(著者)だ。

「日本の大学の変容」では、大学が世界的にも国内的にも変容し多様になっている現状について説明。次に、京都経済短大がどのようにして受験生を激増させたのかについて述べ、「学生指導こそ大学づくりの根本」では大学の中で人間関係の形成と対応の経験について述べている。その中で、「大切なことは自分の大学聖の知的レベルや生活に合わせて、事前に授業の準備をする必要があるということだ」と指摘する。

同短大は定員割れを脱して、受験生数が入学定員の2.5倍になった。著者が京都経済短期大学がウ調(2017年3月退職)時代に実施した、オムニバス講義の公開、学生が経済・経営分野で学べる履修コース制を実施し、志願者のニーズに対応したこと等さまざまな試みが紹介されている。

学長奮闘記

【東信堂 本体価格2,000円】

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