- いま蘇るブリア=サヴァランの美味学
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食通の文学」を超えた、「生」への新たな指南書
「食べる」ことと人間生活全般、さらに民族の文化・風俗と「食」との切実な関わりを的確に把握し、それを機知に富んだ筆致で表現した1826年初刊のサヴァランの名著を、記憶の深みから引き上げ、多くの引用を交え、新たな視点からその全体像と独自性を浮き彫りにし、現代に蘇らせた解読・解説書。第一部 ブリア=サヴァランのアフォリスム
第二部 美味学
第一章 美味学の誕生
第二章 感覚論
第三章 味覚論
第四章 食欲
第五章 グルマンディズとグルマン
第六章 美食家テスターと食卓の快楽
第七章 消化と休息
第八章 睡眠と夢
第九章 肥満と肥満の予防と治療
第十章 痩せと断食と死
第三部 哲学的料理史
第一章 料理術の哲学的歴史
第二章 レストラン
第三章 オスマゾムと食品の成分
第四章 ポトフと七面鳥
第五章 トリュフなど
第六章 コーヒーとチョコレートと飲み物
第七章 オムレツ
第八章 ウナギとヒラメ
第九章 ジビエ
第十章 アスパラガスとフォンデュ
第四部 没後一〇〇年記念――フェルナン・パイアン講演(川端晶子訳)