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日常という審級
――アルフレッド・シュッツにおける他者・リアリティ・超越 -
「社会科学が関わるのは人間存在そのものなのか、それとも彼の社会的行動の諸形態だけなのか。」後者を自明とする社会学における「社会学主義」を排し、「社会学の哲学的基礎づけ」を終生課題とし続けたシュッツの取り組みは、決して社会学への既成の哲学の一方的適用ではなく、それ自体が新たな学問的感受性を呼び覚ますという独自性に貫かれていた。事実学と本質学の中間領域としての「日常」を発見し探究するシュッツの哲学的かつ社会学的営為を精細に分析・考察した労作。
序章 社会学の哲学的基礎づけとシュッツの書かれざる哲学――日常・中間領域という審級
第1章 超越論的現象学と社会学の哲学的基礎づけ
第2章 方法論から日常世界論へ――渡米後のシュッツにおける社会学と現象学の相互浸透
第3章 日常の中へ――シュッツにおける「超越論的」動機と日常の存立機制
第4章 「近代」とミードの自我論
第5章 ミードにおける他者
終章 日常という主題の存在論的深化に向けて――行動から存在へ
むすび
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[改訂版]福祉政策の理論と実際
――福祉社会学研究入門 -
少子・高齢化の進展、国家財政の逼迫はじめドラスティックな変動にさらされ、今や日本の福祉システムは崩壊に瀕しつつある。新たな視座のもと福祉の主体・計画・実践の全てを見直し、社会学、社会福祉学、政治学等、諸分野の知見を統合して、危機に立つ福祉政策の再定置をめざす。
はしがき
序章 問題の所在と本書の構成
第吃堯(〇秬策の計画と組織
第1章 福祉政策の公平・効率性と社会計画
第2章 福祉政策と政府組織
第局堯ー匆駟〇磴亮臑痢κ法・実践
第3章 社会福祉と公私関係
第4章 地域福祉における市民参加
第5章 家族と福祉政策
第6章 臨床実践への社会学的接近
第7章 保険、医療、福祉の連携と統合
第敬堯(〇禮餡箸畔〇秬策
第8章 福祉国家研究における社会学的アプローチ
第9章 福祉国家のシステム危機
コラム
付録
- 韓国の福祉国家・日本の福祉国家
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金大中政権以後急速に福祉国家化しつつある韓国――末だ知られざるその実態を詳細に報告・考察するとともに、日本また欧米との類似点、相違点を的確に分析し、「儒教福祉国家」論にみるような一面的な類型化を排して、日本をはじめ東アジア福祉国家化の未来への展望を拓く。
まえがき(武川正吾)
機ヾ攅駟〇禮餡叛格論争
1 韓国福祉国家の性格と類型――新自由主義を超えて(金淵明)
2 「生産的福祉」と韓国福祉国家性格論争(金成垣)
3 福祉オリエンタリズムの終焉――韓国福祉国家性格論争からの教訓(武川正吾)
供(〇礇譽検璽爐畔〇秬治
4 韓国社会政策の変化と持続――1990年以降を中心に(洪坰駿)
5 日本の福祉国家レジーム――福祉政治・給付国家・規制国家(武川正吾)
6 韓国の福祉政治――その特徴と変化(金淵明)
掘ヾ攅駟〇禮餡箸瞭宛
7 国民基礎生活保障制度(文振榮)
8 健康保険制度の大改革と今後の問題(李兌洙)
9 女性政策の成立と展開――韓国福祉国家とジェンダー(成垠樹)
10 少子化の進展と「育児支援」の生成(相馬直子)
検々餾殀羈咾里覆の日韓福祉国家
11 東アジア福祉レジーム論の再検討――福祉レジーム比較の方法論的問題と東アジア福祉レジームの可能性(金淵明)
12 韓国の福祉国家形成と福祉国家の国際比較――福祉資本主義の三つの世界(武川正吾)
あとがき
索引
執筆者紹介
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人は住むためにいかに闘ってきたか[新装版]
――欧米住宅物語 -
「それで日本の国民はどんな運動をしているのですか。どんな国も黙っておれば政府は何もやってくれませんよ」このドイツの住宅運動家の言葉からも窺われるように、欧米の豊かな住宅環境は、住民たちの様々な主体的な運動によって勝ち取られたのだ。米英仏独等を現地訪問に基づき、その現況と住宅改善運動の歴史をつぶさに紹介するとともに、彼らの住宅をめぐる「生き方」の追求を通じ、わが国の住民運動と草の根民主主義の成長を強く促す。
第1部 アメリカのデモクラシー(シカゴのルネッサンス/不動産会社が寄付したドヤ街女性センター ほか)
第2部 イギリスの社会主義(戦争便乗の家賃値上げは許さない――第一次世界大戦下グラスゴウの家賃ストライキ住宅かけこみ寺「シェルター」――ホームレスをなくそう ほか)
第3部 フランスの居住思想(ラ・クールヌーヴの反乱/それは一人の幼児の凍死からはじまった ほか)
第4部 西ドイツの住宅哲学(シュトルベルクの闘い/生まれかわったシュトルベルク)
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若年労働者
――変貌する雇用と職場
(日本労働社会学会年報第15号) -
特集 若年労働者問題と雇用関係・職場の変貌
新卒労働供給の変貌と中小製造業における高卒技能工の配置と分業範囲
若年勤労者の会社・仕事観と企業の人事管理
若年層の就労状況と労働社会学――第15回大会シンポジウムを振り返って
投稿論文
「引越屋」の労働世界――非正規雇用で働く若者の自己規定
対人サービスにおける感情管理――生活保護ケースワーカーを事例として
労働者の遍歴と社会的連帯――19世紀末から20世紀初頭の鉱山労働者を対象として
縫製業における中国人技能実習生・研修生の労働・生活と社会意識
タイ国における工業開発とインフォーマル化――アユタヤ周辺における労働者コミュニティの事例
第1回日本労働社会学会奨励賞の選考経過と選考結果について
- コミュニティ政策3号
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寄稿論文――コミュニティ政策学へのアプローチ(3)
地域コミュニティの教育力再生の動向と研究課題
政策としての実践コミュニティ――コミュニティが文化所有をしているという視点 ほか
事例報告
福岡県福岡市「コミュニティの自律経営に向けて」
兵庫県神戸市西区「疲弊する地域社会――地域住民組織とNPOの距離」 ほか
自由投稿論文
「地域自治」とコミュニティ――福島県田村郡三春町の地区まちづくり協会の事例をとおして
コミュニティ政策と住民自治――地域住民組織をめぐる日中制度比較 ほか
書評
前山総一郎著『アメリカのコミュニティ自治』
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都市社会とリスク
――豊かな生活をもとめて
(シリーズ 社会学のアクチュアリティ:批判と創造 第8巻) -
阪神大震災のような破滅的惨害から、ゴミ問題のような日常的課題群まで、豊かさの追求がリスクを呼ぶ都市の諸相の分析を通じ、自滅か転換か、岐路に立つ現代文明を抉る。気鋭の執筆陣による新シリーズ第2弾
はしがき
序章 都市と社会の論理――批判の営みとしての社会学と主体への問い(藤田弘夫)
第1章 経営文明と都市社会――大量生産型企業の論理(鈴木秀一)
第2章 都市生活の展開・変容とリスク――下層社会から中流社会への動きのなかで(中川清)
第3章 豊かな生活と消費生活(橋本和孝)
第4章 都市づくりと公共性(田中重好)
第5章 都市生活と生活環境変動――ローカルな空間制御システム・再考(堀川三郎)
第6章 豊かさの代償――環境問題(横田尚俊)
第7章 ホームレスと豊かな社会(麦倉哲)
第8章 災害と都市――二一世紀・「地学的平穏の時代の終焉」を迎えた都市生活の危機(大矢根淳)
終章 都市社会のリスクとその変容――直近の生活危機から恒常的な不安の沈潜化へ(浦野正樹)
事項索引
人名索引
執筆者紹介
- 福祉社会学研究2号
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特集1 福祉社会の可能性――福祉NPOの社会学的理解
論点と課題(松村直道、藤村正之)
福祉NPOの展開と福祉社会学の研究課題(安立清史)
福祉NPOの社会学的理解に向けて――住民参加型在宅福祉サービス団体の組織特性(宮垣元)
公的対人サービス領域における行政役割の変化と「NPO」(須田木綿子)
特集2 諸外国の福祉政策に関する展望
特集解題(白波瀬佐和子)
英国福祉国家制度の動態――医療・介護サービス改革の検討を中心に(河野真)
もうひとつの福祉レジーム?――イタリアの研究動向から(小谷眞男)
EU社会政策とオランダ福祉国家の変容(廣瀬真理子)
韓国における社会福祉の動向――政策・構想・研究(株本千鶴)
書評
広井良典『生命の政治学――福祉国家・エコロジー・生命倫理』(立岩真也)
野口裕二『物語としてのケア――ナラティヴ・アプローチの世界へ』(土場学)
堀内隆治『福祉国家の危機と地域福祉――地域社会政策論の試み』(高野和良)
平岡公一『イギリスの社会福祉と政策研究――イギリスモデルの持続と変化』(冷水豊)
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日本の社会参加仏教
――法音寺と立正佼成会の社会活動と社会倫理 -
いま「社会参加仏教」は世界的に注目を集めている。「儀礼仏教」「葬式仏教」から社会へ飛び込み社会を動かす仏教へ――日本におけるこの仏教の社会参加の動態を、二つの仏教団体を中心に、各教団の宗教理念・教典理解の分析とともに精細に描き切った、ユニークな実証的研究。インド出身の女性研究者の手に成る労作
はしがき
序章 「社会参加仏教」とは何か
第1節 Engaged Buddhism, Socially Engaged Buddhismとは何か
第2節 社会参加仏教と近代化
第3節 近代化と宗教の社会参加に関する理論
第1部 日本の社会参加仏教への問い
第1章 本書の課題、前提と方法論
第1節 本書の課題と前提
第2節 本書のアプローチ、方法論
第2章 日本近代仏教史における社会参加仏教の展開
第1節 日本における近代仏教――その先行研究
第2節 日本における社会参加仏教のパターン――四つの次元における仏教の社会参加
第3節 近代社会の機能分化・多元性と社会参加仏教
第2部 社会参加仏教としての法音寺
第3章 法音寺とその社会福祉事業
第1節 創立者の生涯と信仰遍歴
第2節 教団創設の歴史的背景
第3節 救済会・法音寺の展開過程及び福祉事業の沿革
第4節 戦後における教団の再建・再組織化
第4章 法音寺の社会倫理――慈悲・まこと・堪忍の実践
第1節 法音寺の法華経理解と菩薩観
第2節 法華経における福祉と教育に関する思想
第5章 法音寺会員による社会参加のパターン――質問紙調査の結果から
第1節 教団の会員による社会参加
第2節 調査の方法論――質問紙調査の実施、配布・集計方法
第3節 質問紙調査の集計・分析
第3部 社会参加仏教としての立正佼成会
第6章 立正佼成会と明るい社会づくり運動
第1節 創立者の生涯と信仰遍歴
第2節 教団設立及び典型家庭の社会的、歴史的背景
第3節 立正佼成会の展開過程
第4節 明るい社会作り運動
第5節 明社運動の事例――地域明社運動から
第7章 立正佼成会の社会倫理――法華経の一乗思想と根本仏教の融合
第1節 法華経の構造に相応する教団歴史の時代的区分
第2節 立正佼成会の教義における根本仏教と一乗思想
第8章 立正佼成会会員による社会参加のパターン――質問紙調査の結果から
第1節 調査の方法論――質問紙調査の実施、配布・集計方法
第2節 質問紙調査結果の分析
第3節 インタビュー・聞き取り調査より
終章 社会参加仏教の今後の課題および展望
第1節 日本における社会参加仏教の現象
第2節 公共圏における宗教と社会参加仏教
第3節 多元主義と社会参加仏教
第4節 日本仏教研究と社会参加仏教
参考文献
あとがき
付録
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記憶の不確定性
――社会学的探究 -
近代化がもたらす故郷喪失や記憶の変容・欠落の中、我々の自己はゆらぎ、アイデンティティは混迷へと導かれる。この現代の不確定性に伴う忘却・反覆・成熟・充溢という四つの徴候群を、四人の同時代作家、後藤明生・古井由吉・村上春樹・津島佑子の作品を通して浮き彫りにするのと共に、無数の複雑系が織り成す現代の相貌"からくりとしての世界"を縦横に解読し、現代における生の新たなスタイルを提示する白熱の論考。
第1章 記憶と社会
第2章 記憶の不確定性――フロイトとベルクソン
第3章 忘却と笑い――後藤明生
第4章 反復する身体――古井由吉
第5章 成熟の探究――村上春樹
第6章 記憶の充溢――津島佑子
- 労働社会学研究6号
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論文
トヨタ生産方式における非典型雇用化と労務管理
インターンシップ生は何を得られたか?――実習プログラムとコミュニケーションから見えてくるもの
研究例会報告
労働組合が行う労働者供給・派遣事業の実態とその意義
シンボリック相互作用論にもとづくキャリア研究――情報通信産業A社の事例研究
建設業の工法変化と技能再生産――住宅産業の工業化と企業・労組における職人養成のジレンマ
解雇規制と雇用――解雇規制の存在は雇用に悪影響をおよぼすか ほか
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トクヴィルとデュルケーム
――社会学的人間観と生の意味 -
社会学また社会科学は、自然科学が自然現象を扱う場合のように、「社会」という対象を客観的に分析することができるのか。個々に主観的存在である人間から成る社会を、なぜ客観的な全体性として認識することができるのか。この学の存立に関わる根源的問題を、二人の先駆者の人間、社会及び社会学への追究・理解の過程と到達点から検証するとともに、その限界を超えて、失われつつある生の意味の回復に至る方途を展望する。
はしがき
はじめに――問題の所在
序 先行研究について
1 トクヴィル研究
2 デュルケーム研究
3 トクヴィル―デュルケーム研究
第1章 アレクシス・ドゥ・トクヴィル
第1節 生い立ち――家庭的背景から最初の懐疑へ
第2節 新大陸アメリカ――神の摂理、知的道徳的世界、権威
第3節 二月革命――社会主義とその対決:人民と人間
第4節 二月革命以後――「人間」と「社会」の誕生
第5節 死、信仰、そして生の意味
インテルメッツォ 第二帝制
第2章 エミール・デュルケーム
第1節 第三共和制
第2節 客観的科学としての社会学
第3節 生の意味喪失――自己本位的自殺
第4節 ドレフュス事件
第5節 知的共通性あるいは論理的調和性
第6節 道徳的共通性あるいは道徳的調和性
第3章 結論
第1節 トクヴィル―デュルケームの到達点
第2節 社会学的人間観/社会観の拡張――「社会」から「世界」への回帰
第3節 社会学の次段階――超越への経験科学的アプローチ:「主観―客観」から「経験の全体」へ、そして生の意味
註
参考文献
あとがき
事項索引
人名索引
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社会政策研究5号
特集:NPMと社会政策 -
New Public Managementとは何か(近藤克則)
特集のねらい
米国の医療政策評価システムの考え方と仕組み(田村誠)
ニューレイバーによるNHS改革(近藤克則)
英国の社会的ケアにおける擬似市場(長澤紀美子)
ニュージーランドにおけるNPMと医療政策(藤澤由和)
イタリアにおける行財政改革の経験(工藤裕子)
自治体経営からみた政策評価と社会指標の連携方策を探る(佐藤徹)
自由論文
家族であることを支援する(木戸功)
書評
石川准『見えないものと見えるもの――社交とアシストの障害学』(松波めぐみ)
平岡公一『イギリスの社会福祉と政策研究:イギリスモデルの特徴と変化』(所道彦)
武智秀之編著『講座・福祉国家のゆくえ3 福祉国家のガヴァナンス』(田村哲樹)
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ボランティア活動の論理
――阪神・淡路大震災からサブシステンス社会へ -
それはボランティア革命と呼ばれるほどの大きなインパクトを日本にもたらした
駆けつけたボランティアは延べ150万人を超えた阪神・淡路大震災時救援活動の調査・分析を通じ、多発する災害、超高齢化の進展等、すでに公的福祉がカバーできぬ現実を見据えつつ、ボランティア活動の定着化、システム化の条件と課題を追求するとともに、サブシステンス=根源的な生の支えあいをキーワードにその新たな理論化を図る意欲作。
第1部 市民活動研究の展開(市民活動の広がりと研究課題/「生」に関わる市民活動への注目/戦後日本におけるボランタリズムの変遷)
第2部 阪神・淡路大震災が生みだした市民活動(大震災とボランティア活動の展開/新たなボランタリズムの生成/共感にもとづく非営利事業/地域社会に根づくコミュニティ事業/市民活動団体による「資源獲得の戦略」)
第3部 市民活動研究の理論的課題(市民活動のアドボカシー機能・再考/ボランティアが切りひらく市民社会の可能性)
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東アジアの家族・地域・エスニシティ
――基層と動態 -
いま東アジア各国・諸地域は、グローバル化の進展の中、工業化、都市化に伴い共通の変動を激しく体験している。経済の世界化のインパクトは、青年人口の都市流入、家族形態の変化、中間層の拡大等を推進し、日本が現在直面する諸問題はいまや各国共通の課題となりつつある。日本を含む東北アジア・東南アジア全18の国・地域を視野に、諸社会の固有の歴史的・文化的構造と、それと連関する今日の変容を実証的に比較・検証した労作。
東アジア地域社会の構造と変動――農村社会を中心として
第1部 家族(現代日本における家業の展開――京都在住者の事業承継に注目して/高度成長期日本における人の移動と家族の変容――篠山出身高学歴層の都市転出を事例として/近代化現象としての沖縄の門中――地域社会変容の視点から/韓国の家族とジェンダー/漢人家族のダイナミズム把握に向けて/タイの産業化と家族変動/近代国家形成期タイにおける男女規範・家族規範の変容と持続)
第2部 地域(現代日本農村の女性集団――東北庄内地方における年序集団と仲間集団/日本村落社会と森林管理の展開――兵庫県村岡町D区所蔵「収支明細帳」をもとにして/韓国ソウル郊外地域の都市化――城南市の成立と展開/現代中国村落の構造的特質とモダニゼイション/台湾における住民主導型地域づくりの形成/東北タイ村落の伝統と現代/ジャワ農村における村落行政組織の変遷)
第3部 エスニシティ(可変する村と人――雲南省「ミャオ族」村における生活実態から/ルアンパバーンの牛・水牛肉流通と黒タイ来住民――ラオス北部の社会経済変化の一側面/タイ国におけるムスリム・アイデンティティの行方――宗教・民族・国家のはざまで/フィリピン、イロコス地方における伝統的宴の現在――海外移住者の関わりを中心に)