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[改訂版]福祉政策の理論と実際
――福祉社会学研究入門 -
少子・高齢化の進展、国家財政の逼迫はじめドラスティックな変動にさらされ、今や日本の福祉システムは崩壊に瀕しつつある。新たな視座のもと福祉の主体・計画・実践の全てを見直し、社会学、社会福祉学、政治学等、諸分野の知見を統合して、危機に立つ福祉政策の再定置をめざす。
はしがき
序章 問題の所在と本書の構成
第吃堯(〇秬策の計画と組織
第1章 福祉政策の公平・効率性と社会計画
第2章 福祉政策と政府組織
第局堯ー匆駟〇磴亮臑痢κ法・実践
第3章 社会福祉と公私関係
第4章 地域福祉における市民参加
第5章 家族と福祉政策
第6章 臨床実践への社会学的接近
第7章 保険、医療、福祉の連携と統合
第敬堯(〇禮餡箸畔〇秬策
第8章 福祉国家研究における社会学的アプローチ
第9章 福祉国家のシステム危機
コラム
付録
- 韓国の福祉国家・日本の福祉国家
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金大中政権以後急速に福祉国家化しつつある韓国――末だ知られざるその実態を詳細に報告・考察するとともに、日本また欧米との類似点、相違点を的確に分析し、「儒教福祉国家」論にみるような一面的な類型化を排して、日本をはじめ東アジア福祉国家化の未来への展望を拓く。
まえがき(武川正吾)
機ヾ攅駟〇禮餡叛格論争
1 韓国福祉国家の性格と類型――新自由主義を超えて(金淵明)
2 「生産的福祉」と韓国福祉国家性格論争(金成垣)
3 福祉オリエンタリズムの終焉――韓国福祉国家性格論争からの教訓(武川正吾)
供(〇礇譽検璽爐畔〇秬治
4 韓国社会政策の変化と持続――1990年以降を中心に(洪坰駿)
5 日本の福祉国家レジーム――福祉政治・給付国家・規制国家(武川正吾)
6 韓国の福祉政治――その特徴と変化(金淵明)
掘ヾ攅駟〇禮餡箸瞭宛
7 国民基礎生活保障制度(文振榮)
8 健康保険制度の大改革と今後の問題(李兌洙)
9 女性政策の成立と展開――韓国福祉国家とジェンダー(成垠樹)
10 少子化の進展と「育児支援」の生成(相馬直子)
検々餾殀羈咾里覆の日韓福祉国家
11 東アジア福祉レジーム論の再検討――福祉レジーム比較の方法論的問題と東アジア福祉レジームの可能性(金淵明)
12 韓国の福祉国家形成と福祉国家の国際比較――福祉資本主義の三つの世界(武川正吾)
あとがき
索引
執筆者紹介